「この本古そうだけど、なんか評判いいらしい。」
「自己分析進むんならほしいけど、買って失敗したくない…!」
出版は2008年9月と13年前ですが、ネット上で紹介されることがちらほらある本で、気になっている方もいるかと思います。
僕自身も気になっていた本であり、実際に読んだうえで、上記の疑問について書きました!
さっそく結論ですが、
僕は自己分析本を複数読んできましたが、本書はこれから自己分析を始める人にも、自己分析に行き詰まった人にも、「断トツ」でおすすめします。
おすすめな理由、注意すべき点、そして購入をおすすめする人を書いたので、ぜひ最後まで読んで、ご自身に合うか判断いただければ幸いです!
『受かる!自己分析シート』のレビュー【良い点】
- 良い点①:客観的に自分を見れる構成
- 良い点②:順番に答えるだけで自己PRが作れる
- 良い点③:最後までクオリティが高い
順に書いていきます。
良い点①:客観的に自分を見れる構成
画像の右下のように「問いかけ」スペースがあり、自分が書き込んだ内容を、客観的に見れる構成が画期的です。
あなたはキャリアカウンセラーです。この人の強み(価値観)に関するワードを分析してみましょう。
『受かる! 自己分析シート』田口 久人 日本実業出版社 より引用
「問いかけがあるだけじゃん」と感じるかもしれませんが、あるかないかでは雲泥の差がでます。
例えば「友達の悩みなら解決策がすぐ浮かぶ」という経験がある方は、自分で自分を見るのがいかに難しいか、わかるはずです。
「他人事として考えたら脳の負担が減った!」(参考サイト)という研究もありますし、これ自体、心理行動療法で使われている手法です!
こんなふうに、特に意識しなくても、自然と客観的で深い分析ができてしまう仕組みになっています!
良い点②:順番に答えるだけで自己PRが作れる
41のワークシートに書き込んだ答えが、きれいに連携・収束して、応募先や自己PRまで導いてくれます。
順番に答えて自己PRをつくるという流れを紹介する本やサイトは、多いのですが、実用的なものはないと思っていました。
- ワークシートが多すぎて終わらない
- ワークシートが少なすぎて精度が低い
- 自己PRへの繋げ方がちょっと無理やり
こういった問題があったためです。
そのため僕は、疑いながら読み始めましたが、本書はすべてを解決してしまっていて、びっくりしました(笑)
ちなみに、マイナビの自己分析本もイラストがわかりやすいですが、本書のほうがわかりやすいと感じました。
>>関連記事:【書評】マイナビ『自己分析 適職へ導く書き込み式ワークシート』
>>関連記事:【書評】『絶対内定2023』は無理に使わなくてOK
良い点③:最後までクオリティが高い
著者の田口久人さんは、就活ブログで人気になった方なこともあり、就活生が気になるポイントが最後まで詰まっています。
- 「どこまでやれば終わりか」を明示している
- 「自己PRが1つで良い理由」など、かゆいところに手が届くコラム
しかも、説明やイラストが論理的でイメージしやすく、クオリティの高さに驚かされます…!
『受かる!自己分析シート』レビュー【注意点】
もちろん注意点もあります。
- 注意点①:ざっくりとした質問もある
- 注意点②:これ1冊だけでは完成しない
順に書いていきます。
注意点①:ざっくりとした質問もある
↑の画像のように、「ざっくりしすぎじゃない?」感じる質問も一部ありました。
「あまり時間を書けないで欲しい」ってことだとして、ちょっとも少ない気がします。
そういった場合は自分で質問を細かく分ける良さそうです。
- 小学校時代に熱中したこと(5個以上)
- 中学校時代に熱中したこと(5個以上)
- 高校時代に熱中したこと(5個以上)
- 大学時代に熱中したこと(5個以上)
例えば、こんな感じです!
注意点②:これ1冊では完成しない
これ1冊やれば完璧というわけではなく、一通りできたら、改善をしていく必要はあるので注意です。
- 知り合いやエージェントにも見てもらう
- インターンの選考で面接官うけを確認する
- インターンを受けて気持ちに変化がないか確認する
ただ、一通り自己分析をしてしまうという意味では、ほぼ完成形の本だと思います。
>>関連記事:【画像41枚で解説】大学3年生から知っておきたい就活でやること
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『受かる!自己分析シート』は、こんな人におすすめ!
以上を踏まえてどんな人におすすめかを書いていきます!
おすすめできる人- これから自己分析を始める人
- 複雑に考えすぎて行き詰まった人
- 自己分析に意味を感じない人
それぞれ見ていきます。
おすすめな人①:これから自己分析を始める人
自己分析の目的から体系的にまとめられているで、これからの方におすすめです。
「ワークシート41枚って多くない…?」と感じるかもしれませんが、一つひとつがそんなに重たくないですし、イラスト豊富でわかりやすいので挫折しにくいと思います!
おすすめな人②:複雑に考えすぎて行き詰まった人
「他のやり方で自己分析をやってみたものの、途中で終わる気がしなくなった」という方にもおすすめです。
客観的に自分を見れるような構成になっていますし、一つ一つの説明がシンプルなので、複雑に考えていたものが、すっきり整理できると思います。
当時迷走していた当時の僕が、「この本を知ってたら…」と思ったりします(笑)
おすすめしない人:自己分析に意味を感じない人
Amazonにこんなレビューがありました。
量が多いし、面接では役にたたない内容ばかり。これをやっていたら、時間を無駄にします。もし自分を知りたいならいいのかもしれないけど、受かるためなら遠回りだと思います。
Amazonのレビューページより
こういった考えも全然ありだと思いますが、そういった方は、トイアンナさんの『確実内定』がおすすめです。
>>関連記事:【書評】トイアンナさんの『確実内定』どんな人におすすめ?
『受かる!自己分析シート』を使いこなすなら、短期勝負
- これから自己分析の方:短期集中で1周する
- ある程度終わってる方:まずはざっくり目を通す
順に見ていきます。
これから自己分析の方:短期集中で1周する
自己分析は初回からうまくできるものではないし、インターンなどを通して気づくこともあります。
始めはある程度の完成度で一通り終え、インターンに申し込む方が悩む時間が少なくなります。
しっかり時間がとれる場合3日で終わる量です。
- 「1 自己分析シートを1日目で終える
- 「2 他己分析シート」を2日目の前半で終える
- 「3 企業分析シート」を2日目の後半で終える
- 「4 履歴書準備」を3日目の前半で終える
- 「5 ES、履歴書提出」を3日目の後半で終える
※1日1項目ずつの5日プランでも良いかと思います!
続いて注意点を追記していきます。
- 「1 自己分析シートを1日目で終える
※繰り返し使えるよう直接でなくノートに書く - 「2 他己分析シート」を2日目の前半で終える
※学校の通知簿が必要なので準備!無いならとばす! - 「3 企業分析シート」を2日目の後半で終える
※志望企業は仮でOK 企業情報は可能な範囲で集める - 「4 履歴書準備」を3日目の前半で終える
※志望企業は仮でOK - 「5 ES、履歴書提出」を3日目の後半で終える
まずはできる範囲で1周。そして後から2,3周してバームクーヘンみたいに上塗りする感じです。
※細かなアドバイスは、頭に入らなくても大丈夫!
ある程度終わってる方:まずざっくり目を通す
人によって使い方が変わってくると思うので、ざっくり目を通して、気になる部分を読み返すのが速いと思います。
「自分のお葬式でどんな人だったと言われたいですか?」などの少し変わった質問、「アピールする強みは一つだけにすべき」のようなピンポイントなアドバイスなど、他の本にないことも見つかりますよ!
「気持ちを入れかえてやり直したい!」という場合は、これから自己分析をする人のやり方で短期集中でやり直すのも全然ありだと思います!
まとめ:『受かる!自己分析シート』はこれからの人にも、行き詰まった人にもおすすめ!
まとめると
- 良い点①:客観的に自分を見れる構成
- 良い点②:順番に答えるだけで自己PRが作れる
- 良い点③:最後までクオリティが高い
- 注意点①:ざっくりとした質問もある
- 注意点②:これ1冊だけでは完成しない
- おすすめな人①:これから自己分析を始める人
- おすすめな人②:複雑に考えすぎて行き詰まった人
- おすすめしない人:自己分析に意味を感じない人
こういった本でした。
自己分析に抵抗がある方は多いと思いますが、本書では「何をどこまでやればいいのか」を図解付きで整理出来ます。
ぶっちゃけ、どのサイトよりも、どの本よりもわかりやすく、本質的な内容だと思います。
興味があればぜひ手にとって、納得のいく自己分析につなげていってください!
自己分析と並行してすすめたい就活対策!
本書をやり込めば、ひとまず自己分析が終わると思いますが、注意点で書いたとおり、それで終わりではなく、イベントに参加したり、他人にアドバイスをもらったりして、さらに磨いていく必要があります。
次のステップとして、おすすめの就活対策をかんたんにまとめました!
- とにかく「練習試合」で経験をつむ
- 自己分析、ESや面接が不安なら、他人に相談する
- 逆求人サイトに登録しておく
順に書いていきます。
とにかく「練習試合」で経験をつむ
自己分析がある程度できたら、インターンシップ、中小ベンチャーの選考に参加してみてください。本番の前に、練習試合をする感じです。
選考結果はどうでも良いので「この部分で、これくらい苦戦する」というのを実感しておくと、のちのち対策しやすいですよ。
現時点で参加予定がない場合は、MeetsCompany をの利用がおすすめです!
Meets Companyは、年に1,000回以上の選考イベントを開催してくれるサービスです。1社1社とじっくり話せる座談会形式なので、受け身になりません。対面でのイベント参加なら主要8都市から、オンライン参加なら全国どこからでも可能です!無料なので気軽に活用しちゃいましょう。
MeetsCompanyは、僕も使いましたが、当時(2018年)と比べると、かなり規模が大きくなっていて驚きました!
エージェントに合いそうな会社を紹介してもらうのも手です。
複数社登録して一番合うエージェントを使うのがおすすめですが、詳細が気になる場合、下記を参考にしてみてください!
>>関連記事:【就活エージェント】そんな使い方では内定できません(´・ω・`)
>>関連記事:結局自分で決めるしかない。他人任せでエージェントを使うのは危険!
自己分析、ESや面接が不安なら、他人に相談する
ただし、インターンや中小ベンチャーの選考にはESや面接という壁があり、不合格になるし何がダメか教えてくれなくて、一人では改善しにくいです。
ES添削や面接練習をお願いするのが近道になります。
相談する友達もおらず、大学のキャリアセンターが気まずい場合は、エージェントか、近くの就活生無料のカフェが使えます!
もし、ESに書くような強みが何もないという場合も、
「この質問について、自分なりにこれくらい考えてみたけど、◯◯だからよくわからなくなっている。この場合は△△すべきでしょうか。それとも✕✕でしょうか」
これくらいに過程を伝えられれば、相談にのってもらえるはず。1時間くらい自分なりに考えてみてください。
逆求人サイトに登録しておく
逆求人サイト(登録すると企業からオファーをもらえる)への登録もまだでしたら、しちゃうのがおすすめです。
種まきみたいなもので、今のうちに登録しておけば、後からインターンや早期選考の限定オファーといったリターンを得られます!
僕のときは、一部の就活生だけという感じでしたが、今は半数ほどの学生が登録をしていて、時代の流れを感じます(笑)
>>関連記事:逆求人サイトを使う際の、メリット・デメリット
最初の難関の自己分析をのりこえ、いろんなイベントに参加することで、さらに自分の気持ちがよくわかってくると思います。
やることはたくさんありますが、休憩しながら進め、後悔の無い就活になればと思います!
ありがとうございました!
\就活の「練習試合」に挑戦しませんか?/
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