「自己分析をしたら『認められたい」が根本だと分かった。」
「でも、それは自己理解が足りない証拠で、もっと考えないといけないらしい。」
自己分析をしたものの、承認欲求に行き着いてしまう方は多いのではないでしょうか。
せっかく頑張った自己分析をやり直すのは嫌だし、やり直して他の答えが見つかる保証もないんですよね…。
結局僕は、就活時に本当にやりたいこととか、社会に与えたい影響なんてわかりませんでした。しかし、実際に働いて、転職活動でも自己分析をして、少しずつ見えてきたと思います。
この記事では、同じように悩んでいる方向けに、承認欲求に行き着く理由と、埋もれた自分の気持ちを見つける方法を書きました。
うまくいくイメージが持てれば、「もう一度頑張ってみよう…!」と持ち直せるはずなので、最後まで読んでみてください。
就活で承認欲求をアピールすべきでない理由
まず承認欲求が評価されずらい理由ですが、それは面接官が求める人物像と異なるためです。
会社が求める人物- 組織に馴染みそう
- 長く続けてくれそう
- 成果出してくれそう
短期的に戦力にならなくても、先輩に可愛がられて、長期的には成果を出してくれそうな人!
それぞれ見ていきます。
求める人物①:組織に馴染みそう
承認欲求が強いと、メンタルケアが大変で、組織に馴染まないと判断されやすいです。
だいたいの上司は、すでに仕事量が多くて残業をしています。しかも帰っても勉強や、パートナーや子供との時間で忙しいです。
なので、なるべく手間がかからない後輩がいいと思っていますが、承認欲求が強いと、メンタル面のケアが大変なんですね…。
ちなみに↑は新卒で入った会社の上司から、飲み会の席でそれとなく聞いたことです。
バイト先の後輩や恋人の場合を想定してみても、初めは良いかもしれませんが、だんだんめんどくさくなりそうじゃないでしょうか。
求める人物②:長く続けてくれそう
認めてほしいという欲求をアピールすると、すぐ辞めそうだと思われてしまいます。
2つのケースに分けてみます。
志望理由に絡める場合「承認欲求が強いので、直接人に関われる◯◯という仕事を志望します」のように志望動機に直接絡めると…
そもそも人に関わらない仕事なんてない。事務職でも社内のメンバーに感謝されるよ?別の仕事でも良くない?
お客さんに対して感謝されたいばかりだと続かなさそう。お客様から感謝されるのはごく一部だけど、尽くしまくるのが現実だけどな〜。
承認欲求は誰でももってるから、アピールにはならなくない?この子は深く考えるのが苦手っぽいな…。
直接志望理由にしなくても、「認められたい欲求が強い」とアピールすると、上司が常にケアし続けないといけないと思われて、評価が下がってしまうでしょう
求める人物③:成果出してくれそう
ポテンシャルという点でも評価は上がりません。
自分が「こう思われたい」「認められたい」という気持ちが強いと、「相手のことをあまり考えられない、自分よがりな人」と思われるためです。
でも自己分析で承認欲求に行き着くのは普通
承認欲求が強い自分はダメなんだと感じるかもしれませんが、落ち込む必要はありません!
承認欲求に行き着くのは普通
まず承認欲求は誰でも持っているからです。
みんなが有名企業に入りたがっていることから明らかだし、会社に入ってからも、部長や課長というステータスを欲しがる人は多いです。
また教育や就活の制度も噛み合ってない気がしますよね。
今までは言われたことをやってれば褒められたのに、就活ではいきなり「あなたがやりたいことは?」「社会でどんな影響を与えたいの?」と聞かれます。
急に聞かれても戸惑ってしまい、「認められたい」というわかりやすい欲求にたどり着くのも仕方ありません。
「自分は承認欲求が強い…」と悩む人は多い
就活時に知り合った人のなかに、有名国立大のMくんがいました。
学生団体の副リーダーをしていて、さわやかな見た目で頭もきれるMくんでさえ、自分と同じようなことに悩んでいることに、ホッとしたのを覚えています。
結局Mくんは、「わからないから正直に面接で打ち明けてみる」と言って人材系のベンチャーの面接に挑みました。
Mくんのスペックなら受かって当然だと思っていた僕は、「最終面接で不合格」という結果に驚きました。
Mくんのようなエリート(?)でさえ苦しんでいます。
自己分析の結果が、承認欲求になってしまう理由
昔の僕やMくんのように「承認欲求しか見つからない…」となってしまう原因は何なのでしょうか。
結論として、頭の大部分が「周りの評価」に占領されてしまったからだと思います。
どのようにそうなるのかの流れを書きます。
①自分の気持ちだけじゃいけない言うことを聞いたら褒められて、みんなと違うことや、普通じゃないことをしたら仲間外れなどの罰を与えられ、人目を気にするようになります。
②周りの評価を気にするように自分で思うことがあっても、口に出す前に、「周りの人からどう思われるか?」という相手の視点を挟むようになります。
③自分の気持ちが埋もれてしまう自分で思ったことがあっても、結局は行動に移す前には他人の視点に合わせるので、はじめから相手に合わせたほうが楽です。
気づくと、自分の気持ちがわからなくて、気持ちの発生源が人の目になってしまっているという流れではないでしょうか。
承認欲求にとらわれない自己分析の方法
ここから、埋もれた自分の気持ちを見つける方法をあげていきます。
どれも僕自身が実際にやってみて効果があった方法です!
- 方法①:価値観を絞り込む←おすすめ
- 方法②:好きな動詞を50個書く
- 方法③:感情の動きをヒントにする
- 方法④:エージェントで壁打ちをする←おすすめ
- 方法⑤:とにかく経験値を積む
順に見ていきます。
方法①:価値観を絞り込む
これはメンタリストDaiGoさんが紹介されていて、転職時に実際にやってみた方法です。
80ある価値観から、本当に大切な価値観を10個に絞り、さらにその10個にランク付けをするので、ほとんどの価値観を捨てることになります。
何を捨てて、何を残すのかを何度も何度も考えるうちに、本質的なものだけが残ります。
かなりおすすめなので、別記事で詳しく紹介しています!
>>関連記事:【2時間で完了】80の価値観をTOP10に絞って、自分だけの軸を見つける方法
↓僕が周りの評価を除外できないときに、参考になった本です。
方法②:好きな動詞を50個書く
これはUSJのマーケティング責任者の森岡毅さんが提案する方法です。
好きなことを書き出す際に、名詞ではなく動詞で書くことで、個性が見えていきます。
例をあげてみます。
名詞:ギターが好き
→動詞:ギターで細かいニュアンスを表現することが好き
名詞:旅行が好き
→動詞:旅行を計画すること、旅行先で知らない風景を目にすることが好き
意外と難しいと思いますが、動詞に変換する過程で自分の気持ちを確認できるのだと思います!
興味を持たれた場合、本書を読みながら実践してみてください。
無料でやりたい場合は、STUDY HACKERさんの記事がくわしかったです!
方法③:感情の動きをヒントにする
これは、本田健さんがおすすめされていた方法です。
周りの目を気にしていても、思わず喜怒哀楽を感じることはある思いますが、そういったシーンを書き出してください。
例をあげてみます。
料理を食べて「なんか味付け違うな〜」と感じることが頻繁にある
みんなはつまらなそうだけど、自分は単純作業が楽しい
こういったシーンがヒントになります。
有村架純さんは、小学生のころドラマを見て「自分ならもっとこう表現するのにな…」と感じていたと言ってましたが、これも近いかと思います。
具体的には本田さんの本を読んでみてください。
具体的な方法が書かれているし、読みやすくいのですごくおすすめです。
方法④:エージェントで壁打ちをする
個人的に、自分一人で進めるのが心細かったり、頑張る気力が尽きそうなときに使っていたのが、エージェントで壁打ちする方法です。
壁打ちというのは↓の感じ。
◯◯な理由で、✕✕を志望してますが、なんかしっくりこないんです…。
では質問ですが、なぜ◯◯を企業の判断基準にしてるんですか?
えーと…。小学校の授業で…。あと大学のサークルも関係あるかも。
いい感じですね!そこを一度ご自身でまとめて、次回また教えてください。
わかりました!
- 誰かと話すことでやる気が出る
- 自己嫌悪に陥るのを防いでくれる
- 頑張らざるを得ない環境をつくれる
といったメリットがありますが、一番は「今の現状を素直にぶつける」「つっこみをもらう」というのを繰り返すことで、表面的なことをはがしていけることです。
別に、自問自答を繰り返してもできるのですが、一人だと絶対しないんですよね…。
無料で相談にのってもらえて、合わないなら、担当者を変更したり、利用をやめたりできるので、ぜひ使ってみてください。
複数社登録して一番合うエージェントを使うのがおすすめですが、詳細が気になる場合、下記を参考にしてみてください!
>>関連記事:【就活エージェント】そんな使い方では内定できません(´・ω・`)
>>関連記事:結局自分で決めるしかない。他人任せでエージェントを使うのは危険!
方法⑤:とにかく経験値をつむ
インターンシップ、中小ベンチャーの選考に参加してみてください。
「百聞は一見にしかず」のように、座って自己分析するだけでは限界がありますが、実際に選考を体感することでわかることも多いです。
就活イベントに参加できる「JobTryout(ジョブトライアウト)」や「Meets Company(ミーツカンパニー)」の利用っもおすすめです!
いきなり選考だと抵抗がある場合は、選考なしの1dayインターンに参加してみるのも良いと思います!
まとめ:承認欲求に埋もれた就活の軸
自己分析の結果、承認欲求に行き着いた自分にがっかりしてしまう方も多いと思います。
しかしそれ自体はおかしなことではなく、むしろ自然なことです。
ただ、もうひと踏ん張り考えてみてください。
- 人の目を除外して価値観を絞り込む
- 好きな動詞を50個書く
- 感情の動きをヒントにする
- エージェントで壁打ちをする
- とにかく経験値を積む
もし、大きな収穫がなくても後々「あんなにやったんだし仕方ない」と納得のいく就活に繋がります。
また、社会人になってから「あのとき考えたことは無駄じゃなかった」と思える日が来るはずです。
そのため、できそうなことは時間を作ってチャレンジしてみてください!
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