「…就活、もう無理」と絶望していた過去の僕へ【失敗のススメ】

call-using-megaphone 就活全般

最初にショックを受けたのは、3年8月に参加したITベンチャーのインターン。グループワークの中間報告中、みんなの前でダメ出しされます。ただでさえ長期インターン参加中の学生、面白いアイデアを出す学生たちの前に、うなずくしかなかったのに、あれはあまりにもかっこ悪くて恥ずかしかったです。

その次は、「自分は不合格だったのに学歴が自分より低い人が合格していたとき」など、人見知りで口下手だし、プライドが高かったこともあり、いろんな場面で失敗して悩みました。

当時は「未来の自分が教えてくれたりしないかな…」とか思っていたので、就活で悩んでいる僕に、今の視点からアドバイスするという設定で書かせていただきました(;´∀`)

CASE「今まで耐えてきたけど、とある一件で心が折れました。もう無理、というか頑張ろうと思えません。」

昔の僕
昔の僕

来年3月大学卒業予定です。
4年の7月で志望先すら未定なのに、もうやる気が出ません。


とある企業の最終面接落ちで沈んだ気分を切り替えようと、先日、学生無料の就活スペースに行ってみたのですが、そこで意気消沈しました。

もともとは場所を変えて自己分析を見直すだけの予定でしたが、たまたま元リクルートのアドバイザーの方とすれ違って声をかけられます。就活の状況を聞かれたので、未だに志望先を決めきれてないことを伝えると、





「前も思ったんだけどさ、
 君みたいなのはね、たぶん上手くいかないよ?」






いきなりのことで驚きました。前に一度来たとき、思ったことはストレートに口に出される方だと感じてましたが、別に相手を苛立たせるようなことはしてなかったのに。

周りの他の就活生にもそれを聞かれて気まずかったし、いったんその場を離れることにしました。

エレベーターで1階に降り、ビルを出ると涙がでてきます。言われたその場では無言で受け止めましたが、本当はとても悔しかったです。今までいろいろ耐えてきたけれど、とどめを刺された気がしました。


向き合わないといけないと分かっていても、考えられなくて、何も手につきません。3年夏から始めた自己分析もまだ終わってないし、「自分にはもう無理なのか…」と考えてしまいます…。

(僕は将来どうなっているんだろう…。)

結論 落ち込みつつも、心のどこかで失敗を歓迎する

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過去の僕の自分の悩みについて、「うわー大変だったよね…。」が今の率直な感想です(;´∀`)キャリアアドバイザーのTさんがどんな意図だったか分かりませんが、あんな言い方しなくても良いのに。とはいえ僕に声をかけてくれたのは、気にかけてくれていたのかも。

大学4年で時間も差し迫る中、せっかく行動した結果がこれでは気分が落ちて当然だと思います。僕の人生でTOP5に入るレベルだったし、これで落ち込まないのはまず無理です。


しばらくは絶望100%でも仕方ない。でも3日とか1週間経ったら「落ち込みつつも、心のどこかで10%くらいは失敗を歓迎している」っていう状態になれるといいかな、というのがこの記事で一番伝えたいことになります。

理由1 失敗は不可避だし、これからも失敗する

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できれば失敗したくないと思うし、準備して避けられることもありますが、不可避なものも多いのが現実です。そのため失敗のプラス面を見れたほうが良いと思います。

失敗を避けられない理由を簡単に書きます。

能力不足だから

大手企業の平均倍率は2.4(参考サイト)のようです。こう聞くといける気もしますが、認知度の高い企業は極端に高く、例えば雪印メグミルク社は334倍…。ぶっちゃけ生まれつきIQ高い人とか、人懐っこい性格の人と比べられたら、厳しくないですか。

経験不足だから

単純に就活をやるのは始めてなので、よほど器用じゃない限りすんなりとは終わりません。

また就活では、自分が好きなものや自分が得意なことを明確にするのにも経験は大切。実際にやってみることで「これが好き」「これは案外嫌いだった」というのがわかるからです。しかし多くの人は、経験不足により好きや得意が不明確で「やりたい仕事」なんてないと思います。

理由2 失敗からのみ得られるものがある

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これは「なぐさめ」とか「はげまし」からではなく、本当にそう思っています。

「自己イメージ」と「本当の自分」のズレを修正できる

「これくらいはできる」という自己イメージは誰でも持っていますが、たいていそのイメージの方が「本当の自分(本当の実力)」より大きくなってると思います。この差が大きくなると「実力はないけど、できると思いこんでる人」となり、周りから見たら痛いですよね。

就活は、基本的に一発勝負なこともあり本気で取り組みます。すると「本気でやったのに失敗した」という経験を連続ですることになります。個人戦である就活では言い訳しにくく、イメージと本当の実力のズレを修正せざるを得ません。

もし僕が、就活で挫折することなく会社に入った場合、「実力はないけど、できると思いこんでる痛い人」のままだったんじゃないかと思います。会社では「上司の指示が悪い」「マニュアルがわかりにくい」など簡単に人のせいにできるためです。

そのため、就活で挫折しておいてよかったと本当に思っています。

強烈な原体験になる

「原体験」はモチベーションの源泉になっている経験です。例えば「小学校のときに車にひかれたことをきっかけに医療に携わりたいと思った。」の場合、「車にひかれた」が原体験になります。

僕は就活での失敗は強い原体験になると思っています。それは辛い状況に置かれて初めて気づくことや、強烈に感じることがあるからです。大きな挫折をして、友人の一言に救われた経験だったり継続の難しさに気づいたり、人によって分かることがあるはずです。

こうした想いは強烈であり、本で読んで知ってる知識とは一線を画します。今この場で就活の助けにはなりにくいてですが、今後将来を考える上でのヒントになってくれます。僕は今「ブログ」という形で「就活」というテーマで書いているのも当時の経験が大きいです。

僕は「自分にも強い原体験さえあれば」と思っていましたが、原体験が欲しいなら、今の状況を乗り越えてみせるしかないんですよね(;´∀`)

「勉強=恥ずかしいこと」と思っていた中学2年のN君

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少し脱線しますが、学習塾の運営の仕事をしていたときのエピソードを例として書きます。たまたま講師不足で中学2年生のN君の個別指導を担当したときのことです。

N君は言われた範囲はやるけど、めちゃくちゃ適当。とりあえず書いている、赤で直しているというだけです。字もかなり急いで書いたように見えました。いやいやそれじゃ難しいよN君(;´∀`)

しかしN君としては、やった方だったんだと思います。なぜならNくんは「勉強=恥ずかしいこと」「勉強は少なければ少ないほど良い」と考えていたからです。

「同じバスケ部の友達は勉強しなくても成績が良いやつばっか」と話してくれており「勉強しなくても点が取れる方法があるはず」「勉強をしないと点が取れないのは、無能の証だ」と思っていたのでした。


大学生にもなれば「(一部天才を除いたら」勉強しなきゃ成績は上がらない」なんて当たり前ですよね。「勉強」と「成績」は相関しています。

ですが、「失敗」と「成功」の相関関係は、なぜか受け入れられてないですよね。僕は「失敗=恥ずかしいこと」で「挫折せず楽に成功したい」となってたと思いますが、それは「勉強=恥ずかしいこと」「勉強せず楽に成績を上げたい」と同じことをいってるようなものだと思います。

まとめ

まとめると、しばらくは絶望100%でも仕方ないけど、3日とか1週間経ったら「落ち込みつつも、心のどこかで10%くらいは失敗を歓迎している」っていう状態になれるといいかなと思います。

そもそも失敗は不可避ですし、失敗の副産物はおいしいので、少しくらいプラスにとらえても良いかと。

この先も辛いことはあると思います。例えば僕の場合、後輩も就活をやり始めました。同期は遊びにシフトしていくし、後輩向けの学内就活セミナーで「成功をつかんだ先輩」として話す人もいて、まだ終わってない自分が際立ちました。

こういったことがあっても、どこかでプラスに考えて、できる範囲ですすめていただければと思います!

>>関連記事:しょぼくても、できることをやる。(記事の途中に飛びます)


以上でした。

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