コロナで先行きが不安な中、あのベストセラーの続編がでました!
- 前作との違いは?
- ざっくりどんな内容?
- 買って失敗したくない
こう感じる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、それらに図解つきで、お答えしていきます。
ちなみに、結論は↓です。
100年ライフで個人がとるべき行動は大きく変わる。しかし、国や企業が、そんな個人をすぐには支援してくれない。そのため、リスク承知で一人ひとりが模索して生きるべき。
100年時代には通用しない、今までの常識を知り、今後の見通しを立てるヒントにしていただければと思います!
『LIFE SHIFT2』への疑問 前作と何が違うの?
『LIFE SHIFT』の続編なので、まず前作との違いを解説します。
- 前作と比べてどんな内容?
- 本作か前作のどっちか読めば十分?
- 本作か前作なら、どっちがおすすめ?
前作と比べてどんな内容?
メッセージは一貫してますが、視点が変わっています。前作に対する「でも実際…」「◯◯の場合は?」といった疑問に答えた本とも言えます。
例えば、描かれている人生シナリオが現実味のあるものになりました。
大学卒業後に旅に出て、自分のビジネスを始めた女性のもの
本作“どこにでもいる誰か”がリスクに直面し、悩む様子
登場人物を一部紹介します。
日本の金沢市で暮らす20代半ばのカップル。お互いのキャリア構築、子育て、介護の問題に直面する。
ラディカインドのムンバイでフリーランスとして働く20代後半の女性。自由な反面、不安定なことへの不安もある。
トムアメリカのテキサス州に住む40歳のトラック運転手。自動運転で仕事がなくなることを恐れている。
インオーストラリアのシドニーで暮らす55歳の会計士。業務が自動化されて、半年後の解雇を言い渡される。
本作か前作のどっちか読めば十分?
メインメッセージは同じなので、片方でも理解できます。
ただし、両方の視点から見ることで、100年ライフが立体的にイメージできるはずです。
本作か前作なら、どっちがおすすめ?
新しいということで本作です。(前作の知識がなくても読めます。)
ただ、本当に濃厚な内容なので、「まず前作の漫画版→本作」っていうのが挫折しない順番かと思います。
『LIFE SHIFT2』を要約(図解あり)
先が見えない100年ライフで、「生活水準」「帰属意識や自尊心」を満たす(=幸せ)ために、大切なのが下記の3つです。
- 物語
- 探索
- 関係
【物語】自分の歩む人生に意味を与え、ストーリーにする
人生という枠に、やることを自分で組み込み、物語をつくる姿勢が重要です。
理由は「学校→会社→年金生活」という型が崩れたため、変化に振り回されてばかりだと自分の無力さを実感するためです。
そして、その際に注意すべきこともあります。
今までは「65歳=定年」と年齢と行動が直結してましたが、100年時代では関係が薄くなるので、「もう年だから」と自分の選択肢を減らす必要はありません。
目先の損得例えば、大学入学を遅らせて旅やボランティアを行うギャップイヤーは、周りと1年差がつくため避けがちですが、長い目で見ると、良い投資のはず。
代替されやすい業務どんな業務が消えにくいか真剣に学び、自分の可能性を狭めない判断をすべきです。
本書p.111「トムのジレンマ」に、彼が、どんなストーリーにすべきか悩む様子が書かれています。
【探索】万全に準備するのではなく、走りながら考える
事前に作り込んだプランに従うのは不可能で、調整し続ける必要があります。さもないと、低賃金・長時間労働をすることに…。
そのためには、余暇を学習や自己理解に使ったり、学び続ける必要があります。
本書p.147「探索と発見」でヒロキが、p.162「移行を成功させる方法を学ぶ」でインが不安に向き合う場面が、具体的でした!
【関係】深い関係は、移行が多い人生の安全装置でもある
深い人間関係は、それ自体幸せに直結するものですが、激動の時代では、気持ちや経済的な面のよりどころでもあります。
急にキャリアチェンジを迫られても、パートナーがいれば経済的な面をお願いできます。
ただ、深い結びつきのためには、誰が子供を育てるかなどの問題を、深く話し合うのが必須です。
本書p.115「家族の就労パターンが変わる」でヒロキとマドカが互いの関係を模索する場面があります。
ただし、国や企業の変化も必要不可欠
- 物語:自分で人生を紡ぐ姿勢
- 探索:走りながら考えること
- 関係:不安定な時代のよりどころを作ること
幸せを感じるために、この3つが重要とお伝えしました。
しかし、国や企業の努力がないと成立しません。
出産のために仕事を中断した妻が復帰しやすいよう、出産後は夫が育児を担当するという計画も、国や企業次第ですよね。
求められる生き方は変わったのに、政府や企業はすぐに変わらないため、リスクが生じますが、私たちは、一人ひとりが行動を変え、国や企業に働きかけるしかありません。
『LIFE SHIFT2』はどんな人におすすめ?
こういった方に特におすすめです。
- 将来のキャリアがイメージできない
- パートナーと良好な関係を作りたい
- 従業員を雇っている、人事をしている
それぞれ見ていきます。
将来のキャリアがイメージできない
“どこにでもいる”登場人物たちが選択肢を検討する様子からイメージがつかみやすいです。
登場人物の属性- 20歳半ばの日本人カップル
- 20代後半のフリーランスの女性
- 非正規雇用職で働くシングルマザー
- 家庭を持つ40代のトラック運転手
- 解雇を宣告された55歳の会計士
- 引退生活にお金の不安と孤独を感じる71歳の元エンジニア
似た属性があれば、参考にしやすいと思います。
パートナーと良好な関係を作りたい
日本人カップルのヒロキとマドカを通じて、特に変化が遅いという日本の特徴を踏まえ、さまざまな問題にふれています。
- いつ子供をつくるのか
- 誰が子供の世話をするのか
- 女性はキャリアを諦めるべきか
- 相手方の親の介護はどうするのか
- 「よい夫婦関係」とはどんなものか
従業員を雇っている、人事をしている
従業員が企業に求めるものと、今の企業制度のミスマッチの解消は、人手不足の時代に、人材獲得のキーになります。
1つの章(第6章)をまるまる使って、ガッツリかかれています。
以上の方には特におすすめです。
※ただ、内容が濃厚なので、前作が未読なら、前作の漫画版から読むのがいいかもしれません。
『LIFE SHIFT2』と一緒に読みたい本
『超習慣術』変化に対応できるよう、学び続けないといけない時代です。意志の力に頼らず、勝手に継続できる、習慣づくりの方法が学べます。
- 相手を気にして、思ったことが言えない
- 思ったとおり伝えて、相手を傷つけてしまう
前者は自分が、後者は相手が犠牲になっています。話し合いが重要になるこれからは、自分も相手も我慢しない「アサーション」が役に立つはずです。
以上でした。
参考になれば幸いです。
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