たまたま書店で本書が目に入りました。
ひろゆきだし、なんか面白そう
そう思い、手に取ってみると、2021年9月の本ということで読むことに!
YouTubeほどのエンタメ性はありませんが、世間体とか権威におかまいなしのスタイルは健在な本です。
- 将来が不安だ…。
- 仕事って何すれば良いの?
- ひろゆきの解説が聞きたい
という悩みにもふれられており、期待を裏切らない一冊でした。
そんな本書中で、特に印象的だった部分や感想をまとめてみました(`・ω・´)
日本はすでに遅れてるし、その差は埋まらない
一貫して伝えられているのは、「日本はもう遅れてる。そして追いつけない。」です…。
例えば、他の先進国ではレベル3の自動運転が2017年に認められるなか、日本は自動車大国にもかかわらず2020年と遅れました。
自動運転が来るらしい
テスラのイーロン・マスクがすごい!
でも、何か怖い気もする
僕らがこんな話をしている今も、海外では自動運転は日常になりつつあります。
今までのやり方では、スピード不足と分かります。
しかし日本は残念ながら変われないと書かれています(ーー;)
その理由で、特に共感したのは「少子高齢化」です。
①日本の財政、企業の将来は「ヤバイ」けど、あと数年はもつ。
②そのため年配の方は、新しい勉強が不要で将来の見通しがたつ現状維持を好む。
③一方若者は、リスクをとってでも現状を変えたい。
④政治家やマスコミは、人数が多くお金を持っている年配者に有利な動きをする。
こうした流れです。
日本、変わる気が全くしない…。
今の若者の未来は3つのうちどれか
その結果、年配の方はぎりぎり大丈夫でも、若者は前途多難です。
お金に余裕のある人だけが「定年する権利」を得られる世の中になっていくのです。お金のない人は、生活費を確保するために、死ぬまで働き続けなくてはいけません。
『ひろゆきのシン・未来予測』マガジンハウス
極端な言い方だと、クラス内の2,3人が年収3,000万、その他の30人は年収300万以下になって、後者は80歳でも90歳でも低賃金で働き続ける未来です。
この根拠はこんな感じ。
年金があまり貰えない根拠・年齢別人口からして年金崩壊は確実
・受給年齢は引き伸ばされ、少額になる
・75歳以上を「高齢者」とする動きがすでにある
・非正規雇用の労働者は増え続けている
・ファミレスや居酒屋すら「高く」、コンビニのお酒を道端や公園で飲む若者が増えている
・日本より格差が激しい中国では若者の間で「寝そべり族(※)」が急増している
※寝そべり族とは、
「いくら履歴書を送ってもうまくいかない就活や、働いても楽にならない暮らし疲れ果て、必要最低限のお金を稼いで、あとは何もしない人たち」
ちなみに、この記事が詳しかったです。
さらに、定年できない人が二つに分岐して、計3パターンの未来があると予想されています。
さっさと定年して悠々自適な生活を送るか。ムリのないペースで働き余暇を楽しむか。現役世代に混じってきつい仕事に従事し続けるか。
『ひろゆきのシン・未来予測』マガジンハウス
凡人は、定年退職はあきらめろ
お金に余裕のない僕のような凡人は、どうしたら良いのでしょうか?
ひろゆきさんは、”ムリのないペースで働き余暇を楽しむ”という、先ほどの2つ目の生き方をするために、スキルを身につけようと言っています。
つまり、「凡人は定年はあきらめろ」ということです。
ただし、60を過ぎて低賃金の肉体労働を長時間するのはきついので、賃金が高い仕事に就くためのスキルを習得しておく…。
具体的にどんなスキル?という疑問に対し、とりあえずIT企業に入る、プログラミングを学習する、といった解決策と、根拠も示されています。
個人的結論:情報収集を怠らない&やってみる
一番強く感じたことは、
会社員時代は自分の仕事の勉強とか、社内のルールの把握で疲弊してたけど、テクノロジーの進化で将来どのスキルが役に立つかキャッチアップするほうが、自分の身を守ってくれそう
ということです。
そのため、情報収集を怠らないようにしたいです。具体的には、日々ニュースを読んで、本に課金します。
あとは、読んで終わりじゃなく、実際にやってみるようにします。
どんなに時間をかけてインプットしても、実際やらないとすぐ忘れるので(;´Д`)
ブログで発信する、IT企業に就職する、プログラミングをするなど、できることはある…!
本書の特徴まとめ
こういった気づきを与えてくれた本書ですが、気になっている方に向けて、特徴を簡単にまとめます。
概要- 日本の現状
- 日本の若者の今後
- 日本の若者が取るべき道
世界の未来予想も多いですが、「日本のビジネスマン、若者」にフォーカスされていると思いました。
特徴1:初学者でも分かりやすい- 使われている言葉がやさしい
- 根拠がたくさん書かれている
- 例えが分かりやすい
未来予測系の本を数冊読むつもりでしたが、1冊目にこの本を選んでよかったです!頭から読んでも3時間くらいで読み終えられます。
特徴2:忖度抜きの独自の意見「凡人は定年ムリだよ」とか「日本政府が変わるわけないじゃん」とか、海外との比較が多いのはひろゆきさんっぽいなと思いました。
注意点:目新しい情報は少ない- 一度は耳にしたことのある予測が大半
- YouTube上で語られていた内容もある
よく勉強されてる方や、ひろゆきファンの方なら、こう感じるかもしれません。
しかし、この本のすごいところは、「なぜそうなのか」を極限まで詳しく、平易に説明している点だと思います。
YouTubeと違って急かされずにじっくり読めるので、何となくの知識が深まってつながる感覚の連続でした!
以上をふまえて、こんな方におすすめです!
おすすめする人- 将来のため、これから勉強していきたい
- YouTubeで聞いたことある知識を深めたい
- ひろゆき視点で日本の未来を教えてほしい
※最新のテクノロジーが知りたい場合は、別の本が良いと思います!
最後に:ひろゆきさんからのエールな気がする
大事な情報を短時間で聞けるYouTubeの切り抜きは便利ですが、「勉強したいけど気づいたらエンタメになってた」という問題点もあります。
そこで、本当に学ぶ意欲のある若者・ビジネスマン向けに、深く学習できるものを用意してくれたのかなと思いました。
(以下、空想です。)
「まじで他人事じゃなくて、将来大変っすよ?」
「僕は、みなさんにはこれだけは頑張って欲しいと思っていて、」
「まぁ、こんな生き方ならなんとか幸せに暮らせるよね」
「っていうのを、一応わかりやすく本にしたつもりではありますが、」
「学べる人は、学んどいた方がいいんじゃないかなって思います。」
こんなエールとして受け取りました(笑)
そんな空想はともかく、とても満足な本でした!もし気になった方はぜひ手にとってみてください。
以上でした。
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