転職を考えていて伸びる業界に行きたいけど、圧倒的に知識が不足してる…
ということで未来予測系の本を数冊読むことにしまして、その第二弾です!
『2040年の未来予測』は2021年1月出版と新しめな点、著者が日本人な点で、気になっている方も多いかと思います。
どんな方におすすめかにふれたうえで、印象に残った点を中心にまとめていきます。
ちょっと人を選ぶかもですが、個人的には満足の1冊でした!
第一弾 『ひろゆきのシン・未来予測』
【まとめ】『2040年の未来予測』ってどんな人におすすめ?
まず簡単にまとめてみます。
- テクノロジーの未来
- 日本経済の未来
- 災害の未来
本書の9割以上が「◯年後、◯◯な技術で◯◯な世の中になっている」という未来予測に割かれています。この辺は後ほど書いています。
- 網羅的に幅広い未来予測が詰まっている
- 解説が具体的でイメージしやすい
テクノロジーの項目だけでも、これだけ詰まってました。
5G、6G、AR、VR、IoT、自動運転、RFID、スマート家電、監視社会、オンライン診療、AI診療、ゲノム編集、電池、核融合
解説も具体的です。例として「監視社会」の解説の一部を引用します。
蘇州市では、表彰や献血、ボランティア歴も評価の加点対象になる。そして、高得点者には、シェア自転車の利用時間延長や図書館で借りられる書籍数が増えるなどの利点がある。一方、たとえば光熱費を滞納したりするとポイントが下がる。予約したレストランやホテルの無断キャンセルも減点対象になるから、(後略)。
『2040年の未来予測』成毛眞 日経BP
「2021年に新たにわかったザ最先端を知りたい」「特定の分野を深く知りたい」という人には期待外れだと思います。
Amazonレビューが少し荒れているのはこのせいかと(汗)
- キャリアを考えるうえでの基礎知識を学びたい
- ある程度勉強した知識の整理をしたい
- どれだけ知識がついているか力試ししたい
という方には良い本です。
ここから本書の印象に残った点をまとめていきます。
目を背けていても、確実にその未来はやってくる
さっそく本書で一番強調されているメッセージですが、
「私たちは不都合なことに目を背ける。」
というものです。
1996年にNTTドコモの「iモード」が登場しても、電話にそんな機能は必要ないと指摘されたし、iPhoneが登場した際も、おもちゃと揶揄された
『2040年の未来予測』成毛眞 日経BP
テクノロジー以外も同様です。
東日本大震災があり、そのリスクをわかっていながらも、被災するまで手を打つ人は少ないし、明らかに破綻しつつある社会制度にも、本当に破綻するまでしがみつこうとする。
『2040年の未来予測』成毛眞 日経BP
身近な例だと、望みが薄くても「明日台風で学校ないかも?」と休みを当てにしちゃうのも、そうだと思います(笑)
それ自体は人間の習性で仕方ないけど、それを乗り越えて、「本当に来るんだ」という気持ちで将来を考えないと何も変わりません。
これから本書の未来予測をご紹介していきますが、「本当に来る」と思って見ていただければと思います!
確実にやってくる未来
- テクノロジー
- 日本経済
- 日本の天災
この3つに分けて見ていきます。
【テクノロジー】確実に広まるし、進化ペースは早まる
例えば↓を見てどう感じるでしょうか?
- 冷蔵庫に食べすぎを警告される
- 医師が空飛ぶ車で飛び回って診療する
- ホログラムの上司から仕事の指示を受ける
SFやんけ!!!
とツッコミたくなります(笑)
しかし、技術はすでに実用レベルだけど、コストや法整備で引っかかって普及してないだけで、実現可能性はかなり高いです。
普及しだせば大量生産が可能になってコストは一気に下がるし、法律も米中がどんどん整備して便利なサービスを開発していき、受け入れることになります。
また、技術革新のペースは早まり、新サービスが続々登場します。
最近広まってきたQR決済も、気づけば手をかざすだけの決済になってるかもしれません。
どれだけ拒否反応があっても、便利なら基本的に広まるので、早く受け入れたもんがちです。
【日本経済】どんどん追い抜かれて、ますます貧乏に
前提として日本はすでに貧しいと筆者は主張します。
僕は初めはあまりピンと来ませんでしたが、わかりやすく解説されています。
こう聞くと違和感を抱くかもしれない。私たちの生活は5年前、10年前と大きく変わっていない点も少なくないからだ。
『2040年の未来予測』成毛眞 日経BP
だが、これは、裏返せば、10年前から物価がほとんど上がっていないということでもある。
『2040年の未来予測』成毛眞 日経BP
私たちが変わらない間に、他の国々は所得が増え、リッチになり、(後略)。
『2040年の未来予測』成毛眞 日経BP
物価がこのままなら悪くない気もしますが、給料は上がらないけれども、社会保険料(天引きされる分)だけ増え続けることになります。
もちろん定年も70歳、75歳まで引き上げられますが、少子高齢化による影響で、確実に来る未来です。
【天災】いつまで「運が悪かった」で済ませるのか
まず日本は地形的に、今後絶対に大きな地震が起こります。
有名なものだと、「南海トラフ巨大地震」「首都直下型地震」は今後30年で70〜80%の確率で起こると言われています。
地震 | 発生率 | 死亡/行方不明 | 全壊/全焼 |
南海トラフ | 30年以内70〜80% | 231,000人 | 2,094,000棟 |
首都直下型 | 30年以内70% | 23,000人 | 610,000棟 |
東日本大震災 | ー | 18,425人 | 122,005棟 |
これほど危機を認識しながらも、耐震工事や、東京一極集中の見直しといった、対策を全くとっておらず、間違いなく甚大な被害になります。
また最近では台風による河川の決壊、土砂崩れによる被害が拡大していますが、これはずっと続くどころか悪化の一途です。
地球温暖化によるものであり、温暖化は今後さらに急速に進行するためです。
このまま何の対策も講じなければ、今から2100年までに地球の平均気温は4度上昇する。これがどのくらい異常なことかというと、1880年から2012年までの世界の平均気温の上昇は、1度にも満たない。
『2040年の未来予測』成毛眞 日経BP
この結果、台風被害どころじゃなく、気候変動で作物を育てられなくなり、世界的食糧危機や戦争に発展しても全くおかしくありません。
突拍子もない話に聞こえるかもしれないが、日本があまりにも平和で現実感がないだけだ。
『2040年の未来予測』成毛眞 日経BP
最近コーヒーの値段が20%上がるとニュースになってるんですが、地球温暖化のせいかも…
でも、心のどこかで国に頼ってませんか?
ここまでご紹介した、テクノロジー・日本経済・天災のシナリオを見て、あまりピンと来ないかも知れません。また「国のせいだ」と感じる方もいるかもしれません。
しかし筆者は、これは個人の責任でなんとかしていくしかないと結論付けています。
ちょっと考えてみよう。この10年、国は変わっただろうか。政権が変わろうと、過去にない長期政権が生まれようと、特に何も変わっていない。
『2040年の未来予測』成毛眞 日経BP
新しい技術を学んでスキルを習得するのも、高齢になってからの生活費も、災害リスクもすべて自分でなんとかするしかないのです。
以上、本書の簡単なまとめでした!
最後に:個人的な感想
キャリアを考えるヒントになったら良いなぁ〜
と読んでみた僕ですが、起こっている変化が多すぎてついていける自信がなくなったし、そもそも地震の影響で暗い気持ちになりました(笑)
ただ、「まずは『確実にくる未来』としてイメージすることだ!」と、読書に加えて、アニメ「PSYCHO-PASS サイコパス」を見ています(笑)
実は、本書を読む前にオリラジ中田さんの解説動画をみていて、そのコメント欄に「サイコパスやんけ」というのが目立っていたからです。
そんだけ発達していて、車は手動かよ!
ツッコミはあるものの、やっぱり目で見れるのは大きいです。特に「監視社会」「AR」のイメージがもてました。
僕はAmazonプライムで見ましたが、プライム会員じゃない人向けに無料体験をやってます。
普通にお得なので、体験がまだでしたら見てみてください。
Prime Studentを無料で試してみる大学生ならこっちの体験でも見れそうです。
(ちなみにdアニメストアだとAmazonでは見れない第1期から見れるようです。)
以上でした!
この記事でご紹介できた未来予測は、量も深さも1/50くらいです。もしもっと詳しく知りたい場合はぜひ手にとってみてください。
第一弾 『ひろゆきのシン・未来予測』
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