ただでさえ難しい就活ですが、会話に苦手意識があると余計に抵抗があると思います。
就活は「コミュ障だし、やめとこ」じゃ済まない。でも今までそうやってき自分にできるのか…。
しかしコミュ障を自覚しつつも、パッと解決策は出て来ないと思います。それは「コミュ障」っていう言葉自体がぼんやりしているからです。「人見知り」とか「陰キャ」のようなに漠然としているはず。
そこで自身の体験を絡めつつ、コミュ障を言語化して考えてみました。
※本題から読まれる方はこちら
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僕はコミュ障就活生でした
一見悪くないスペック
- 大学:中の上〜上の下(文系)
- 課外:サークル所属
- バイト:経験あり
- 資格:TOEIC950
一見悪くないと思います。実際、ESや一次面接は通過が多かったです。しかし二次面接はほぼ不合格でした。大学デビューを目指し、不器用なりに周りをマネたに過ぎず、中身はスカスカだったからです。
表面的でスカスカな大学生活
どれも表面的でした(ーー;)
サークルに入った一番の理由は、僕の学科は少人数授業でどこかしら入ってないと気まずそうだから。メンバーに恵まれ、面白くもない僕も誘ってくれましたが、3年になりサークル活動が減ると消滅しました。
バイトは採用されても、嫌われもしない分、仲良い人もできなかったです。最初は自己紹介で話したものの、話が広がらず業務連絡オンリー(笑)あと、朝要員で仕事ができるわけでもなかったですし。
そういうのより勉強はましですが、僕は人より理解が遅く、高校もTOEICの勉強をしていた時期も本当に勉強だけって感じです。
大学3年の7月以降は、焦りからいろんな就活イベント行くのですが、こうした形だけの学生生活と、コミュ障が相まって撃沈することに…。
大学3年の8月:「キミは想いがすっからかんだね」
ベンチャー企業の面接でのことです。始まって10分と経たないうちに、面接官から「キミは頭は回るかも知れないが、すっからかんだ」と言われて出口を案内されました。
「ちゃんと準備をしてたのに、えっ?」って感じです。
数日経ち、衝撃が弱まると「まだ8月だし仕方ない」と言い聞かせてました。しかし今思えば、緊張とコミュ障でよっぽどズレた返答をしてたはず。仕方ないで済まない問題でした。
大学3年の10月:自己PRは「コミュニケーションが得意」
僕は自己PRに「コミュニケーションが得意」と書いていました。それも、これを書いたESには結構自信があってアドバイザーに見てもらっています。
結果、アドバイザーから「あぁ、よく考えて。キミはコミュ力ないよ。」と言われても、悔しくて「アドバイザーは何もわかってない」と内心思っていました。
結局、意思なく周りに合わせる学生生活をしてきた事実と、コミュ障は4年の7月まで受け入れられませんでした。
そもそもコミュ障って?
ここから本題です。
相手の気持ちを考えず、期待を大きく裏切ること
コミュ障とは「相手の気持ちを考えず、期待を大きく裏切ること」だと思います。具体例は次の項目であげていきます。
ちなみに僕が相手のことを考えられないのは、緊張のせいでもあり、その対策を別記事にまとめています(記事中の”HSP”は細かいことも気にして緊張しがちな人って感じです。)
>>関連記事:面接中も心に余裕を持つための5つの準備【もう怖くない】
コミュ障の例
人前で話す自信がなく、おどおどと片言相手は普通に意見を聞きたいのに、ぎこちない雰囲気で言われると、「うーん…」となります。
グループメンバーは意見を出すことを期待しているのに、何もしないからです。
※もし、とにかく早く議論を進めたがっている場合は、口を挟むのがコミュ障になります。
あなたはキャッチボールをしたい、でも相手は次々にボールを投げてくる、しかもこっちのボールは受け取らないって感じです。
いくら明るくハキハキ話してくれても、的外れだったら「え?」ってなるはず。
あなたは「これが欲しい」と言ったのに、相手は違ったものをくれて、しかも「私はこっちが良いと思うんだよね」って態度だったら、微妙な感じになりますよね。(僕はこれやっちゃってました(;´∀`))
ややこしいですが、一度コミュ障だと思われれば、周りが期待しなくなるからです。
これは研究職に「明るくハキハキ喋れる人」を期待してないからです。一般的には暗い雰囲気であっても、相手の期待を裏切ることにはなりません。
コミュニケーションってやっぱ無理ゲー
ここまで読むと「こんな難しいの無理だよ」となるかもしれません。しかも面接官が「こんな学生がいい」と期待をふくらませるので、それを満足させるのは難しいです。
なので、完璧に相手の期待に沿うのはあきらめ、大きく外さないという方針を取るのが実用的です。
- ぎこちない喋りにならないよう慣れる
- 相手が求める形式で答え、反応を見る
この2つは相手からしたら最低限外さないでほしいポイントです。
対策①ぎこちない喋りにならないよう慣れる
緊張でガチガチになったり、ぼそぼそとなったり、「えーっと。あのぉ…。」とならないようにします。練習あるのみですが、エージェントがおすすめです。
(これは僕の場合ですが)相談できる友達はおらず、大学のキャリアセンターは気まずいからです。エージェントは誰でも申し込め、就活後は一切会いません。あとオブラートに包んだアドバイスなので受け入れやすいはず。
もしかしたら「誰かと練習なんて無理」と感じるかもしれませんが、ものすごく高いレベルは必要ないし、「今よりマシになれたらいいや」って感じで練習してみてください。
>>関連記事:おすすめエージェント&使う際の注意点
また、「いやそもそもES書けないだけど」という場合も、
「この質問について、考えたけど◯◯でわからなくなってきました。この場合は△△すべきでしょうか。✕✕でしょうか」
↑みたいに過程を伝えられれば、相談にのってもらえるはず。1時間ほど自分なりに考えてみてください。
対策②相手が求める形式で答え、反応を見る
これは、ES、面接練習のときに意識してみてください。
答える形式を相手に合わせる
まずは相手の求める形式で答えるです。
例えば、面接官に「どうして外国語学部に入ったんですか?」と質問されたとして、3つのうちどの回答が良さそうでしょうか?
もともとは経済学部を志望していて、高校3年のオープンキャンパスも経済学部の見学をしたんですが、それよりも外国語をやりたいと思いました。英語は他の科目よりも少しはできましたし、グローバル化で必要になるとも思っていました。
好きだからです…。(下を向く)
英語が比較的得意で、グローバル化で必要になると思ったからです。(相手の反応を見る)
一つずつ見ていきます。
その1について1について、そもそも質問が「どうして」なので、「◯◯だから」の形式で答えるべきですよね。また、思いついたことをそのまま話しており、面接官は分かりにくいと感じます。
その2について「◯◯だから」の形式に沿っているのはOKです。ただ、詳しくは後述しますが、下を向いてしまい、追加で補足すべきか判断できません。
その3について「◯◯だから」の形式に沿って、相手の反応も見ていて良いです。相手が物足りなさそうなら補足説明、追加で質問されたらそれに答えると対応ができます。
話したら相手の反応を見る
相手の反応も見るようにすると、一発で相手の期待に沿わなくても後から調整ができて有利です。「その3」の回答みたいな感じです。
また毎回の発言がケーススタディになって、徐々にコツが分かってきます。話すだけで反応を見ないのは、計算ドリルを解くだけで丸付けをしないのと同じで、次に活きません。
上級者だと自分の意見が大きくズレてもリカバリーできたりします。
もし、発言の後に面接官が微妙な顔をしていると気づき「すみません、先ほどはズレた回答をしてしまいました。訂正して良いでしょうか。」と言えば、面接官は「この子分かってるじゃん」となるはず。
(補足)エージェントを避けるのは、プライドのせいかも
相手の期待を外さないために
- ぎこちない喋りにならないよう慣れる
- 相手が求める形式で答え、反応を見る
という練習を紹介しました。
これは僕のケースなんですが、プライド(セルフイメージ)を守るためにエージェントを避けている場合、勇気をだして相談するのを強くおすすめします。
別の言い方だと、
- 本当は話すのに自信はないが「コミュ力ある自分でいたい」と思っている
- エージェントに相談をしたら「話が分かりづらい」と言われる気がする
現実を受け止めたくなくて、見ないようにしているという感じです。
しかし、いずれ受け入れないといけません。僕は本選考で失敗して初めて受け入れました。でも素直にエージェントに相談して改善して、本選考でうまくいくほうが良いと思います。
また、もし自分の欠点を見ずに就活を終えていたら、僕は痛い大人になっていたはずです。周りから見ると実力はないのに、自身は「自分はできる」と思い込み、他人の意見を聞けない状態です。
そのため、ちょっと偉そうで申し訳ないですが、心当たりがある方は勇気をもって、今のうちに恥をかいておくのをおすすめします。
最後に
まとめると
コミュ障とは「相手の気持ちを考えず、期待を大きく裏切ること」で、相手の期待を外さないために
- ぎこちない喋りにならないよう慣れる
- 相手が求める形式で答え、反応を見る
という練習を紹介しました。なるべく早く取り組んだほうが焦らずにできるので、さっそく取り掛かってみてください。
ちなみにコミュニケーション関連だと、こちらの本がすごく良かったです!
新卒で悩んで、いろんな読んだんですが、この本は超絶有益だったので、概要が良さそうならぜひ読んでみてください。
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