調査1|仮想通貨DZOO(Degen Zoo)とは?下落が仕組まれたトークン?!

仮想通貨

2023年3月16日や3月17日、仮想通貨DZOO(Degen Zoo)の現物が大手中央集権取引所に上場しました。上場先にはBybitやBitget、Gate.ioなどがあります。

今回は、中央集権取引所で取引可能となったDZOOについて調べてみました。

価格の方向性の予想はこちら

仮想通貨DZOO(Degen Zoo)とは

出典:Degen Zoo

仮想通貨DZOOは、ゲームプロジェクト「Degen Zoo」が発行するトークンです。Degen Zooは、同プロジェクトが制作するゲーム名でもあります。

概要は以下の通りです。

公式サイトhttps://www.degenzoo.co/
プロジェクト名Degen Zoo
トークン名DZOO
ジャンルゲーム
ブロックチェーンイーサリアム(BSCにも対応済)

開発チーム

公式ページで紹介されている開発メンバーを紹介します。

ちなみに開発完了後は、コミュニティ主導のプロジェクトになると表明されています。

Chris氏

Chris氏はDegen Zooの創設者です。IDOプラットフォーム「DAO Maker」の創設者でもあります。

Kaue氏

Kaue氏はDegen Zooのスマートコントラクト開発を担当しました。レンディングプラットフォーム「MakerDAO」の運営に携わった経験を持ちます。

Alex氏

Degen Zooの開発は、30日以内に完了させるという方針でした。このような方針となったきっかけを作ったのがAlex氏です。同氏はDAO Makerの最高技術責任者(CTO)でもあります。

Riz氏

Riz氏はDegen Zooのマーケティングを担当しました。NFT界隈では高い知名度を持つ人のようです。

インフルエンサーの騒動から誕生

Degen Zooが誕生したきっかけは、Logan Paul氏が関わった「CryptoZoo」の騒動です。Paul Laugan氏は大人気インフルエンサー、CryptoZooは同氏が紹介等を行ったNFTゲームです。

インフルエンサーのLogan氏が関わったこともあり注目を集め、CryptoZooに多額の投資をした人もいました。しかし、後にトラブルに発展したようです。

関連記事:How Logan Paul’s Crypto Empire Fell Apart

本当に他人事じゃないですよね、、

このような騒動を受けて、「Laugan氏のNFTゲームが30日で実現できると証明する」といったテーマ設定で、Degen Zooの開発がスタートしました。

ゲームプレイとDZOOの使い道

仮想通貨DZOOは、ゲームの中で使われていきます。そこで、DZOOがどのように利用されるかをゲームプレイを併せて説明してみたいと思います。

エッグNFTを獲得する

エッグNFTはゲームを進めるために最初に取得するNFTです。DZOOを預け入れると獲得できます。早い時期に預け入れるほど、また預け入れた割合(自分の預入額 / 全体の預入額)が多いほどエッグNFTを獲得しやすくなる設計です。

エッグの取得具合はパーセントで表され、「保有率1%、保有率2%、保有率3%・・・」といった具合に少しずつ保有率が上がります。そして保有率が100%になったら、引き出しが可能となります。

ちなみに、エッグの総数は60,000個と決まっています。

エッグNFTの市場価格

エッグNFTはOpenSeaで購入することもできます。2023年4月1日現在、エッグNFTは0.004 ETH(7.3ドル、950円)です。

出典:OpenSea

エッグNFTの最高値は、3月26日に記録した0.027 ETH(48ドル、6,240円)です。

アニマルNFTを獲得する

エッグを保有した状態で10,000 DZOOをバーンすると、アニマルNFTをランダムで入手できます。アニマルNFTはDZOOを保有しており、保有数は7,000~67,000とバラバラになっています(アニマルNFTが保有するDZOOは、寿命による死去後に初めて取得できます)。

ここでDZOO保有数の多いNFTを引けたらラッキーですが、保有数10,000未満のNFTを引くと、残念な感じですね(儲けることだけを考える場合)。

アニマルNFTはDZOO保有量の他にも、いろいろな面で異なります。例えば、体重や寿命などがバラバラです。

アニマルNFTを進化させる

アニマルNFTは進化させることができます。進化させる際、DZOOを払う必要はないものの、進化の糧とするアニマルNFTが1つ必要になります。

例えば、アニマルNFT①を進化させるためには、アニマルNFT②が必要といった感じです。このとき、進化したアニマルNFTが保有するDZOOの量は、アニマルNFT①とアニマルNFT②が持つDZOOの合計よりも多くなるケースがほとんどのようです。

進化は積極的にやって良さそうな感じですかね。

アニマルNFTを死なせる

アニマルNFTを寿命で死なせると、そのアニマルNFTが保有していたDZOOを獲得できるようになります。アニマルを寿命より前に死なせると、ペナルティとして預け入れ中のトークンを一定の割合で差し引かれます。

寿命に関する追加要素として、寿命の到来のスピードアップ機能があります。トークンをバーンすると、アニマルの成長速度をアップさせられます。

儲けるか、動物を生かすか

ちなみに、アニマルNFTは死なせずに生かしたままにすることもできます。でも、トークンを獲得するためには死なせる必要があります。

この判断が、Degen Zooチームがコンセプトとして組み込んだ要素です。もし、75%のユーザーがアニマルを死なせずに生かしておくという判断をしたら、DZOOのインフレ率は年間2.5%になる仕組みのようです。

仮想通貨DZOOの将来性の考察

仮想通貨DZOOの価格に影響する要素を記載します。

「下落」と予想します。

あくまで個人的な予想です!

DZOOの価格チャート

2023年4月1日現在、仮想通貨DZOOは0.0031ドルです。

出典:CoinMarketCap

3月16日にBybitやBitgetなどの大手中央集権取引所に上場し、そのタイミングで最高値の0.064ドルを記録しています。

割当と流通計画

以下はトークンの割当と流通計画です。

出典:DAO Maker

上記グラフの底にあるブルーの要素の「Community Incubation」は説明が見あたらないのですが、コミュニティメンバーに付与していく感じでしょうか。この項目に関して、DAO Makerには「Community Incubation」という項目があり、0.002ドルとなっていました。割合が小さいので、価格への影響も小さいです。

おそらく水色は、DAO Maker経由で流通するトークンですよね。最初にドカッと供給された後は、徐々に上昇しています。DAO Makerでは「35% in TGE2 year linear」と表現されていますので、35%がToken Generating Event(IDO)で配布され、あとはDAO Makerでファーミングした人に配られるということでしょうか。ちなみにIDO価格は、0.006ドルです。

緑色の部分について、ガクッと上昇して増えたところは大手取引所への上場分を表しているのかと思います。緑色は今後変わらないので、価格への影響は少なそうです。

黄色の「Locked Supply」は説明が見あたらずよくわかりません。DAO Makerを見ると、0.002ドルとの価格表示がされています。初期の貢献者への割当でしょうか、、?

トークンの増減要素

増える要素

DZOOが増えるのは、アニマルNFTをミントしたタイミングと、アニマルNFTを進化させたタイミング、アニマルNFTを育て終えて死なせたタイミングです。

このようにして増えたトークンは、アニマルNFTを育てて死なせたタイミングでまとめて引き出せるようになります。このときに売却も可能になります。

それで、アニマルNFTに設定される寿命はどれくらいかといいますと、以下のように説明されています。最も短くて25~50日、最長で300~400日、平均で110日、ボリュームゾーンは50~75日です。

出典:Degen Zoo

減る要素

DZOOが減るタイミングは、アニマルNFTを得るためにエッグNFTを孵化させるとき、アニマルNFTの成長を加速させるときです。

インフレなのかデフレなのか

DZOOはインフレにもデフレにもなり得そうです。

デフレになるシナリオ

DZOOのデフレ要素が高まるのは、「ゲームプレイヤーが儲けることよりも動物保護を優先する」というシナリオが実現したときです。

具体的には、エッグNFTをたくさん孵化させ、アニマルNFTの成長を促進させてあげて、アニマルNFTを死なせないというゲームプレイはインフレを抑制します。

インフレになるシナリオ

逆にDZOOのインフレが進むのは、「ゲームプレイヤーが儲けるために動物を死なせることを厭わない」というシナリオが実現したときです。

具体的には、一部のアニマルNFTの進化のために他のアニマルNFTを消費し、進化させたアニマルNFTを死なせる、というゲームプレイはインフレを加速させます。

下落のしそうなDZOO

やっぱりゲームをする上では稼ぎたいという人が多いと思います。

Degen Zooでは、稼ぎたい欲求が強いほど、DZOOがインフレに見舞われます。そのため、初期参入者が動物を死なせて得たDZOOを売り、価格が下落し、エコシステムが崩壊するという結果になるでしょうか。

エコシステム崩壊後は稼ぎたい勢が入ってこないで、動物愛護的なゲームになったりして。

参考

DegenZoo - buidling a crypto game in 30 day
Building Logan Paul's cryptozoo in 30 days and giving all profits to charity
Degen Zoo | DAO Maker
Degen Zoo is a hobby project initially started as a challenge to prove that Logan Paul'sCrypto Zoo game can be perfectly...

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