こんにちは。みのり(@na_minori)です。
今回取り上げる悩み
- 就活本を探しているけど何が良いかわからない
- 『図解 戦略就活メソッド』が少し気になる
- 買って損をしたくない
こういったテーマで書いています。
この記事でわかること
- 本書の良い点/注意点
- どんな人におすすめか
- どんな使い方がおすすめか
21年4月に発売されたにしてはレビューが多い。ちょっと怪しい気もしますが見ていきます(笑)
\就活の「練習試合」に挑戦しませんか?/

『図解 戦略就活メソッド』の良い点

良い点
- 一流ビジネスマンの視点が盛り込まれている
- 取り扱う範囲は広いが、本質的であり深い
- 読者が実践しやすいよう配慮されている
結論から書きますと合う方には刺さる本でおすすめです。細かな良い点を書いていきます。
一流ビジネスマンの視点で書かれた本である
京大在学中に「新卒人材ビジネス」を起業。その後リクルートに中途入社し、新規事業を多数経験。グループ会社社長も経験。その後再び「EdTechビジネス」を起業し、現在は大手企業でAI・IT事業開発や人事を管掌。
「https://note.com/ss_method/n/n6408bc1e40cf」林晃佑さんのnoteより引用
一番の特徴は、著者の林晃佑(はやしこうすけ)さんのビジネス視点が反映されている点です。例えば「近未来分析」という項目では「AIと人間の5種類の付き合い方」など就職にも影響する今後の常識が解説されています。紙面の約20%を占めており力が入っています。
- 厚生労働省の「働き方の未来2035」
- yahooが副業解禁したニュース
- 10冊は軽く超える複数の書籍
また、さまざまな媒体(上記)からの情報が引用されており、おすすめ書籍の紹介もあります。「業界地図と四季報とたまに新聞」の就活生よりレベルアップしたい方、知的好奇心の強い方は必読ですね!
取り扱う範囲は広いが、本質的であり深い
自己分析、業界分析、企業分析、選考対策と広範囲をカバーしているので「流れをざっくり」かと思いきや「具体的な手順」がワークシートつきで手厚く解説されています。
特に自己分析から志望企業を決めるまでのワークは、他では知れないような独自性があり、「確かにこれなら」と思える正攻法でした。かなり完成した理論であり、この部分だけで1冊作れるくらい濃いです。
読者が実践しやすいよう配慮されている
私は、大学時代・大学院時代はまだ実務経験が乏しいので、仮に明確な夢や人生の目標がなくても就活に悪影響はないし、全く気にしなくていいと就活生全員に伝えています。
『図解 戦略就活メソッド』より引用
このような一文もありましたがさまざまな配慮がされています。
- 論理的な文章、ページ構成
- 論理的な章展開
- ダウンロードできるワークシート
- ワークシートの記入例もあり
ページ構成は具体的にはこんな感じです。

『図解 戦略就活メソッド』の注意点

注意点
- 文字量が多く圧迫感がある
- 納得の理論なんだけど複雑
- ワークシートが扱いづらい
内容は良いのですが…。順に書いていきます。
文字量が多く圧迫感がある
見開き完結にしようとたためか余白が少なく圧迫感があります。また要点が太字になってるのですが太字、多い(;´∀`) 1ページあたり6〜9行が太字で飛ばし読みはしにくいです。気になる方は手にとって見てみてほしいです。
納得の理論なんだけど複雑
論理的には明快なのですが、抽象的な言葉も多く手軽にパパッと入ってくる感じではありません。大学受験の論説文ほどではないですが、新聞やネットニュースくらいの固さはあります。
林さんが指導されてきた就活生のほとんどが東大生・京大生であったことも関係しているかもしれません(ーー;)
ワークシートが扱いづらい
ワークシートはQRコードからダウンロードする形式なのは正直使いにくい(ーー;)「Chapter2.3」などワークシートと見比べながらの部分は紙かPCじゃないとやりにくく、「印刷するorPCを立ち上げる」という一手間をケチって撃沈する人多いのではと思います。
またワークは「熱中したこと20個」を書かせて「熱中できることの特徴」という結果を導くのが使いやすいと思います。本書は結果のみ記入させることが多いという点でも使いにくく感じます。
こんな人におすすめ、おすすめしない人

以上を踏まえてどんな人におすすめかを書いていきます!一言でいう万人におすすめではないけど使いこなせればかなり強くなれる本だと思います。
おすすめする人
- 時間をかけてでも本質的な対策をしたい人
- 論理的な思考が得意な人
おすすめしない人
- はじめの1冊を探している人
- 文章が多いのが苦手な人
それぞれ簡単に見ていきます。
◯時間をかけてでも本質的な対策をしたい人
- 取り扱う範囲は広いが、本質的であり深い
- 納得の理論だが複雑である
「自己分析〜志望先の決定」のワークはどんなに集中できても1週間はかかる量で挫折しやすいです。しかし、その分深く分析できるので最後までやりきったら相当な力になっているはず!
◯論理的な文章に慣れている人
- 納得の理論だが複雑である
核心部分の「自己分析」〜「志望企業の決定」のワークは複雑です。しかし「普段から論文を読む機会がある」、「新聞や本をよく読む!」、「受験生時代に現代文が得意だった!」という場合デメリットに感じないかも知れません。
△はじめの1冊を探している人
はじめの1冊はサクッと読める本が良いです。「めちゃくちゃ強い武器なんだけど重くて持ち上がらん(-_-)」となる可能性があるためです(笑)1冊別の本を読んでから、セミナー等で就活についてある程度知ってからをおすすめします。
△文章が多いのが苦手な人
これに関しては実物を手にとって見ていただくのが良いかと思います。もしくは著者の林さんはnoteで配信されているのでその文章を読んで雰囲気を探るのも良いかも知れません。(林さんのnote)
※2021年8月現在では1記事しか上がってないですが今後上がるはず!
おすすめの使い方

おすすめの使い方
- まず自己分析ワークに重点的に取り組む
- 自己分析は他の本を活用する
使うとしたらこんな感じかと思います。
自己分析ワークに重点的に取り組む
本書で一番深いのは、自己分析からマッチング評価のワークです。ここができれば志望企業が決まって自己PRもある程度完成します。複雑ですが就活を大きく前進させてくれるこの部分に比重をおいて終わらせる使い方になります!
- ワークシートを印刷しておく
- できれば「近未来分析」を軽く読む
- ワーク全体(chapter2.3〜chapter2.10)を軽く読む
- ワークに順に(chapter2.3の自己分析から)取り組む
- できないところは飛ばしながらchapter2.10まで進める
手順④は注意!ページの枚数は少ないものの凝縮されており、10日かかってもおかしくない量です。「1日目はchapter2,3、2日目はchapter2.4〜2.5」のように少しずつ進めてください。その他の手順は④をサポートするためのものです。
付属のワークシートには「答え」を書く部分はありますが「途中式」を書く部分はありません。
- 途中式の例:学生時代に熱中したこと20個
- 答えの例 :自分が熱中することの特徴
「途中式」を頭でやろうとすると絶対終わらないので別途紙を用意して書きながら考えてください。
自己分析は他の本を活用する
読んでみて「自己分析、複雑で折れそう」となった場合は自己分析は別の本を使うことをおすすめします。本書では「近未来分析」や「選考対策」といった読み物部分を使うことになります。
本書は読み物部分だけでも充実しているので前提となる「近未来分析」を購入後に読み、選考前に「面接、インターン対策」を読むだけでもパワーアップできるはず
「せっかく買ったしもったいない」と感じるかもしれませんが、挫折して数週間も意気消沈する方がもったいないですよね!
まとめ

まとめると
特徴
- 一流ビジネスマンの視点が盛り込まれている
- 取り扱う範囲は広いが、本質的であり深い
- 本質的な分、複雑で挫折しやすい
おすすめする人
- 時間をかけてでも本質的な対策をしたい人
- 論理的な思考が得意な人
こういった本でした。きっちり自己分析をしたい方や根気よく続けられる方には合うと思うのでぜひ手にとって見てください!
以上で終わります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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